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ISOとビジネス技法の融合

ISO導⼊企業へのビジネス技法の導⼊

1.ビジネスプランの取組み

ビジネスの観点から考えるとやはり重要なのは収益です。もちろん、従業員とそのご家族・地域住民及び株主や取引先など、関係者がすべて潤うようにすることは⼤変です。これを達成するためには、まず⾃社の売上を伸ばし、コストを下げるというという明確なテーマを掲げることが必要です。加えてこれを達成するための業務⽬標の⽴案から達成までのPDCAサイクルで取組むこと必要です。右図では、売上を伸ばし⼀般管理部⾨と製品のコストを下げる(効率を上げる)ということの意味を説明しています。この売上を伸ばし、コストを下げる・効率を上げることを⽬標とした業務⽬標を作り達成するマネジメントが必要です。

2.売上を伸ばす⽅法

売上を伸ばすと方法は2つの切り口があります。1つはお客様の切り口です。すなわち、①現状のお客様あたりの売上を伸ばすことと、②新規のお客様を獲得することです。もう1つの切り口は、商品軸で考えることです。すなわち、①現⾏商品を継続販売する、②現⾏商品のQCD(品質・コスト・納期)を改善する、③新規商品を開発することです。現行商品を現状のお客様に対して売上を増大する取り組みの典型例として、例えば、キャンペーン、営業の商談力強化等々があるというように考えます。これら実際の取組みにあたっては、各社で各様の勝ちパターンを身につけることが重要です。この勝ちパターンを継続的に成長させることが収益の源になります。勝ちパターンの「見える化」をすることが大切です。また、仕入れ先や売り先など利害関係者の収益にも貢献することを忘れてはなりません。すなわち、お客様の売上を伸ばすための工夫や提案などを⼀緒に検討してあげれば、当社の信頼感は高まり売上は自然に向上していきます。

3.コスト削減の⽅法

コスト削減の基本的な視点は、製品原価の構成を見て、取り組めそうな項目にアプローチするというものです。この手順は毎年繰り返す必要があり、なかなか大きな改善が望めないのが実態です。そのため、今まで難しいと考えていた項目にも着目して取り組む必要があると考えられます。「コスト削減の方法」には、従来からの主な取組みを記述しています。この⼀覧から見て、自社でまだ取り組んでいない項目があれば、そこから始めるのが良いと考えられます。従来の取組みではできなかった項⽬にチャレンジする場合の雛形は下記のおりです。
1)原価構成の中で原価低減したい費目を選び目標値を絞り込む
2)目標値と目標値の妥当性、なぜ達成することが必要かを文書化する
3)目標達成のためのチームを編成する(個人ではなくチーム)
4)チームとして活動計画を立て、予算化する(原価低減目標と必要経費)
5)活動のフォローと達成確認及び標準化をする
6)認知承認

従来の原価低減の取組みは往々にして、特定の担当者を指名して⽬標達成に向かわせるという形でした。新しい知恵を盛り込むためには、新しい形が必要であり、その⼀つがチーム活動です。チームを編成するときの留意点は次の通りです。
1)リーダーは⽬標値達成責任があり、⾼い⽬標であること
2)チーム活動として社内外の必要な⼈たちを集める権限をリーダーに与える
3)今までとは違う、世間で定評のある⽅法論を使える⼈を加えること

これらの活動で重要なのは、標準化です。⼀般管理プロセスでも製品プロセスでもコストが下がった、効率が上がったという作業⼿順を標準化しておくことが会社の資産になります。

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