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コロナ禍の新ビジネス

コロナ禍の不便、新ビジネスの芽育む(日経ビジネスNo2057)を読んで

コロナ禍をチャンスと捉え、売り上げを伸ばした会社

 

【琴バスツアー】オンラインバーチャルバスツアー
リアルではなくオンラインでバーチャルバスツアーです。リアルタイムで見て回りながら、お土産もツアー日に合わせて自宅配送されるので、食べ方を教わりながら食べられます。お値段は通常の1/3です。参加者の平均年齢は下がりリアルツアーの40%増の参加者だそうです。

【エンゲート】スポーツファンのための双方向型リアルタイムファンサイト
ゲームを見ながら投げ銭(ポイントを贈る)ことができます。阪神ファンは多い時に1万人以上が参加したそうです。参加者は球場の20%くらいの規模。より親密に選手と交流できるように何でも聞ける時間や、ファングッズの購入もできるように今後なるようです。

【リーバー】ドクターシェアリングプラットフォーム
小学生が朝の登校前に自宅で検温してサイトに登録します。これを活用して学校の先生の毎朝の健康観察カードの回収・確認の負担がなくなりました。もともとは企業の従業員が毎朝の検温結果・体調を管理者に報告するための機能ですが、これを学校向けにも展開を始めました。

【HIS】海外リモート出張代行サービス
69か国に展開しているHISが現地拠点の現地スタッフを依頼会社が自社の営業代行として活用します。つまり行きたくても行けない出張を代行するサービスです。例えば各国の展示会での商品展示や来客の案内も可能です。そこで商談に進みそうならその場で本人とオンライン商談をセットアップするというサービスです。

 

 

 

 

各社各様のサービスですが、共通項もあります。
1.変化を早い段階からチャンスだと捉えていること
思考のパターンは、どこまでできるか、どうすればできるか、何か付加価値はないかという視点です。今までの枠組みで何とか減収減益を取り戻そうというのではなく、同じ市場や顧客を対象にしても新しい付加価値を探していこうというものです。

2.どんな不況の産業でも、その中には成長しているジャンルや分野があると認識していること
大きく市場を捉えて不況というのではなく、その中でも大きく伸びている商材や顧客層や付加価値があり、そこに目をつけるということです。

そこで、ここなら何とかできるのではと思いついたときの実施上の成功要因
1)既存顧客の掘り起こしから始めること
2)短時間に分割してサービスすること
3)双方向でライブ感を出してリアルに近づけること

つまり、新しいビジネスチャンスを掴むためには、やはり諦めずに当たり前を追求することが重要なようです。既存のお客様は、コロナがなければ従来通りのサービスを求めていたはずですがそれができない。
● 本質的にお客さまが求めていたことに立ち返って、それを外さずにサービスする
● それでも障害になっていることは、できるだけ簡単な方法でこなせるようにする

ご自身が外食産業者であると想定して、宴会を考えてみましょう

その本質的なサービスを、食事と会話だと定義します。
では、オンライン宴会にならざるを得ない今日この頃、参加者ができるだけ顔を合わせたような食事と会話を実現するためにはと考えてみましょう。

宴会料理を日時に合わせて一人前ずつ宅配する
おせち料理も最近は宅配されてそれを開梱するだけです。必要な温めはレンジでチンをする。同様に宴会料理でおいしいお店独自の料理を参加者皆でシェアすることができます。

会話もお店が契約したZoomを配信して、各人がURLから入るようにする
宴会では、席を変わって特に話したい人と話したりできますがオンラインだと難しいですね。ここはZoomの機能の出番です。2時間の宴会の中で主賓と個別に話す時間を順番にブレークアウトルーム機能を使って実現します。アレンジはお店が幹事代行で行う付帯サービス付き、もしくはリクエストで誰と誰でブレークアウトルームというのをチャットでリクエストもらって実施、その上お店の幹事代行ですので、締めの挨拶を含めてオンライン宴会をきちっと2時間で締める。

いかがでしょうか。
是非、みなさんご自身の事業の中で考えてみましょう。

コロナの時代に事業を合わせるためのポイント
・コロナの時代でも新規事業の種は、今のサービス・商品と既存顧客の中にある。
・できない理由を乗り越える知恵を皆で出し合う。
・スピードが勝負、インターネット、IOTの活用を積極的して、ちょっと付加価値を。

以上
東出 和教

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